最初で最後。 Web拍手用に書いたミニ小説。 【遭遇】 ポリポリ…ポリポリポリポリ…一一 ……何の音だろうか? 貴方は何故か気になった。 自然に耳を澄ましてみる……。 ガサガサ…ガサガサガサガサ…… ……ムシャムシャ…ムシャムシャ…一一 そよ風に誘われて揺らめく草木の音に 混じり、音が聞こえる。 どうやら貴方の家の窓側から 聞こえているようだ。 貴方は音に集中してそっと息を潜めた。 とてとてとてとて…… ………何やら移動しているようである。 好奇心に負け、正体を確かめん為に そっと外を覗いて見る貴方。 窓の外には………… 一一一一一!? 野良猫一匹もいない。 足音がしてからスグに覗いた。 周りに隠れられるような物は無い。 一一一………どういうことだ? 背筋がぞくっとした感触に身を縮ませ、 忘れてしまおうと頭を振った。 一一一それから間もなくの事だ。 とてとてとてとて…… ポキンッ…モグモグ…ポキンッ…一一 とてとてとてとて…… パクン…モゴモゴ…モゴモゴモゴ…一一 また音がするではないか。 見てはいけないような気がした。 覗いてはいけないような気がした。 頭ではわかっていても、身体が動く。 貴方はそっと窓の縁に手を置き。 窓の外を覗いてみた…… 貴方が見たものは一体……… [先頭ページを開く] [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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