フロアバレーの簡単な歴史と説明。
フロアバレー(正式にはフロアバレーボール)は、元々はバレーボールのルールを視覚障害者向けにアレンジし、1959年横浜市立盲学校(現在は横浜盲特別支援学校)体育教諭田中四郎氏が関東地区盲教育研究会(現在の関東地区視覚障害研究会)で「盲人バレー」について発表した事から始まり誕生しました。
そして、1960年代になると各地の盲学校にて盛に行われるようになり、大会などが開かれて行くようになりました。
それから、1970年代になると、この盲人バレーを健常者と共に楽しむ事ができるのではないかと、神奈川県を中心に健常者を交えて試合を行うようになりました。
それに伴い、1990年代に盲人バレーからフロアバレーボールと名前が変わり、健常者と障害者が共に楽しむ事のできる新しいスポーツとして発展して行くようになりました。
その後、バリアフリー等に対する人々の意識が高まるにつれて、健常者のフロアバレー愛好者も全国的に男女ともに増えてきました。
今では各地で大会や練習、体験会などが行われています。新しい大会やチームを立ち上げようとの動きも活発で、今まさに大きく発展している最中にあるニュースポーツです。
どんなスポーツかと言うと、バレーボールと同様に、両チームの選手がネット越しにボールを打ち合いますが、ボールはネットの上ではなく下を転がします(そのためにネットは下の写真のように床から30cm程度離れています)。

コートの方は一般のバレーボールと同じ広さです。
ボールは普通の白いバレーボール(5号球)を使用します。
最近では、カラフルなカラーボールが一般では使用されておりますが、このフロアバレーでは白いボールを使います。これは、弱視(視野や視力、明るさや色に対しての認知などに障害がある人)に配慮したものです。
一般のバレーボールと異なるのは、スパイクやトスは手の平を使うのではなく、拳で行います。
サーブはエンドラインの右3分の1のところのみから行います。
それから、センターラインからエンドラインに向かい3mのとこにアタックラインという物があり、後衛の人はこの前に入ってプレイする事はできません。
何故、このようなルールがあるかというと、後にも述べますが、前衛競技者は全員アイマスクをしているため、このアタックラインの前に後衛競技者が入ってプレイするという事は衝突などがおこりやすく、たいへん危険なので、このようなルールがあります。
ローテーションの方は、後ろは後ろで、前は前のみで行います。なので、セットの途中でいきなりアイマスクを付けたり外したりなんて事はありません。このため、前の人と後ろの人は常にセットでローテーションすると言う事です。
また、ほとんどの視覚障害者にとって浮いたボールを打つのが難しいからなのですが、転がったボールの方が扱いやすいのは健常者にとっても同じで、そのため初めての人でもすぐにゲームに参加できます。この易しさがフロアバレーの特徴の一つです。
ただ、転がすという事は、平面の動きになって来ますので、その中において、相手のいないスペースを作ったり、作らせないようにしたりなど、とてもおくも深く難しさもあるスポーツです。
しかし、この難しさも、みなさんがはまって行く部分ではないかと思われます。

選手のポジションには前衛(主に全盲の人)と後衛(主に弱視者や健常者)があります。
前衛は全員アイマスクを着けて(視覚障害の程度による差をなくすため)、ボールの音や周りの声などを頼りにプレイします。
後衛はアイマスクを着けません。
ルールとしては、後衛でアイマスクを使用して前衛のルールを用いていいなどというものもありますが、できる人はなかなかいないと思います!
もちろん逆に健常者が前衛になることもできます。最近ではこの形を取るプレイヤーは増えて来ています。「目を閉じてのスポーツ」なんて他ではまずしませんから、貴重な体験になること間違いなしです。
元々が視覚障害者スポーツですから、前衛はボールを床に押さえてから打ってよいなど、視覚障害者に配慮したルールも多少はあります。
しかし、実際のプレイにおいては両者は対等で、そこには互いに何の手加減も見られません。
また、全盲や弱視の選手がエースのチームと、健常者の選手がエースのチームの割合も現在ほぼ半々といったところです。
つまり、障害者スポーツにありがちな「健常者が障害者のサポートに徹する」状況ではなく、視覚障害者も健常者も本当の意味で対等に競い合い、そして一緒にプレイを楽しみ、活躍することができるのです。
そこにフロアバレーの大きな魅力があります。
観戦の際に、フロアバレーでは、前衛のプレイや後衛との連携のために、他のスポーツ以上に声や音が重要です。観戦の際は、ラリーの最中にあまり大きな声や音を出さないようお願いします。
特に、サーブの準備が始まってからサーブで打たれたボールがネットの下を通過するまでは、極力静かにお願いします。
もちろんプレイの合間には拍手も声援もして下さい。
いやぜひお願いします!!

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